SUPERMARKET
24
24
2014年10月発行
.
. .
本社
530-0005
大 中 2-2-7 中 セントラルタワー TEL.06-6223-2371 FA .06-4706- 0
本社
10 -0075
東京 2-16-1 品榁イーストワンタワー TEL.03-6716-7300 FA .03-6716-7330
ン ー 会社
環境・社会報告書
2 014
Environmental and Social Report 2014
Re
cycle
を通して
Resourceを考え
る
本報告書は、環境に配慮した制作・印刷方法を採用しています。
宅配便
前橋工場
小山工場 新潟工場
千葉工場 東京本社 葛飾工場 鳥栖工場
松山工場 三田工場 尼崎工場
大阪包装技術センター 和歌山工場
中央研究所
淀川工場 大阪本社 防府工場
広島工場 岡山工場
新京都事業所(紙器工場) 新京都事業所(段ボール工場)
インドネシア
米国 ハワイ ベトナム
中国
日本
タイ
マレーシア
シンガポール 新仙台工場
●
特集
07
環境経営のキーワードは、
「軽薄炭少
®」から
“Less is more.”へ進化
デルタフルートだから
できること
特集1
08
レンゴーの工場が目指すもの
特集2
11
金津工場 武生工場
中央研究所(福井) 福井工場
滋賀工場
CONTENTS
社 名
代 表 者
創 業
設 立
資 本 金
所 在 地
売 上 高
従 業 員 数
グループ企業
レンゴー株式会社 ( Rengo Co., Ltd.) 代表取締役会長兼社長 大坪 清
1909 年(明治42年) 4月12日
1920 年(大正9 年) 5月2日
31,066百万円
本社
〒530-0005
大阪市北区中之島2-2-7 中之島セントラルタワー TEL.06-6223-2371 FAX.06-4706-9909
東京本社
〒108-0075
東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー TEL.03-6716-7300 FAX.03-6716-7330 523,141百万円 (連結)
284,062百万円 (単体) 13,095 名(連結) 3,697名(単体) 61社
会社概要(2014年3月31日現在)
1. 段ボール、段ボール箱、紙器、その他紙加工品の製造・ 販売 2. 板紙(段ボール原紙、白板紙、紙管原紙等)の製造・販売 3. 軟包装製品、セロファンの製造・販売
4. 重包装製品(ポリエチレン重袋、クラフト紙袋、コンテ ナバッグ等)、樹脂加工品の製造・販売
5. 包装関連機械の販売
6. 各種機能材商品(多孔性セルロース粒子、ゼオライト高 機能パルプ、ワサビ・カラシ成分を利用した天然系抗菌 剤等)の製造・販売
7. 不織布、紙器機械、洋紙の製造・販売、運送事業 ほか
事業内容
活動拠点
本報告書では、レンゴー株式会社の地球環境保全の考え方や 取り組み・実績を中心に、社会的側面も含め2013年度の活動を 報告しています。
特集ページでは、環境活動のキーワードである「軽薄炭少®」 を進化させた“Less is more.”を体現した「デルタフルート」 と「レンゴーの工場が目指すもの」について紹介しています。
環境報告ページでは定量的なデータをできるだけ開示し、 さらにこれらの情報の信頼性を確保するために第三者保証を 受けています。
▶編集方針◀
▶報告範囲◀
レンゴー株式会社を報告対象としています。 (一部関連会社の情報も含みます)
■ 対象組織
■ 対象期間
2013年度(2013年4月1日~ 2014年3月31日)を基本と しています。(一部同期間の前後を含みます)
▶発行時期◀
前回:2013年10月 今回:2014年10月 次回:2015年9月予定
▶参考にしたガイドライン◀
環境省「環境報告ガイドライン(2012年版)」
▶ウェブサイトのご案内◀
当社ウェブサイトの「環境・社会」のコーナーでは、2001年から発行 した報告書のほか、詳細な環境パフォーマンスデータなどの情報も ご覧いただけます。
http://www.rengo.co.jp/environment/report.html
▶作成部署・お問い合わせ先◀
レンゴー株式会社 環境・安全衛生部 06-6223-2371(代表) 06-4706-9909
http://www.rengo.co.jp/ [email protected] T E L
F A X U R L E-mail
本社、東京本社、研究所、包装技術センターのほか、全国を網羅する 国内事業所( 製紙工場5、段ボール工場26、紙器工場3、印刷加工工場1、 セロファン工場1)を擁しています。
● 本社(2)
● 製紙工場(5)
● 段ボール工場(25)・分工場(1) ● 紙器工場(3)
● 印刷加工工場(1) ● セロファン工場(1)
● 研究所・包装技術センター(4)
■ 国内事業所(2014年3月31日現在)
● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
旭川工場
恵庭工場
松本分工場 長野工場
青森工場
福島矢吹工場
八潮工場 利根川事業所(製紙工場) 利根川事業所(紙器工場) 利根川事業所(加工工場)
東京工場 東京包装技術センター 湘南工場 清水工場
社会とともに
28
働きやすい職場づくり
28
地域社会貢献活動
31
マネジメント
13
コーポレート・ガバナンス
13
コンプライアンス
14
第三者保証
34
事業内容
05
地球環境のために
15
環境マネジメント
15
地球温暖化対策
19
資源の有効利用/廃棄物の削減
21
グリーン調達と化学物質の管理
23
環境配慮型製品の研究・開発と供給
25
社会に役立つ製品
27
たゆまぬイノベーションで
包装と社会の新たな価値を
創造してまいります。
トップメッセージ
03
● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●●● ● ● ● ● ● ● ● ● ●● ● ● ● ● ● ●● ● ● ●■ グローバルネットワーク(2014年7月末現在)
● 製紙 ● 段ボール ● 紙器
● 軟包装
● 重包装
● その他拠点
▶第三者保証対象範囲◀
本報告書に掲載している情報について、算定方法の妥当性、 算定結果の正確性について第三者保証を受けており、その対象 となる情報については、各項目に保証済みであることを示す 保証マークを記載しています。なお、算定は「先進対策の効率 的実施によるCO2排出量大幅削減事業設備補助事業モニタリン グ報告ガイドライン(Ver.2.0)」に準拠しています。
保証範囲:レンゴー株式会社の生産部門・非生産部門 (対象事業所敷地内の一部の関連会社を含む) 保証対象:化石エネルギー投入量および
化石エネルギー起源CO2排出量 保 証
※軟包装、重包装、その他拠点には非連結対象会社を含む
レンゴーは国連グローバル・コンパクト に参加しています。
国連グローバル・コンパクト
●
“Less is more.”を合言葉に、
少資源でより付加価値の高い製品づくりを
推進します
レンゴーは「人に、環境に優しく」を事業活動の基本と して、パッケージングの革新はもちろんのこと、持続可能 な社会の実現に向けても積極的に働きかける存在であり続 けたいと思っています。
その核心となるコンセプトが“Less is more.”です。
これは環境経営のキーワードである「軽薄炭少®」をさら
に進化させたものです。
ゼネラル・パッケージング・インダストリー
= GPI レンゴーとして、持続可能な社会の
実現にも積極的に働きかけてまいります
日本で初めて段ボールを世に送り出して以来 105 年。 段ボールは 100%リサイクル可能な地球環境に優しい持 続可能な包装材として、これからも輸送包装の主役であ り続けることでしょう。当社は古紙利用技術にますます 磨きをかけるとともに、世界の模範といわれるわが国の 古紙リサイクルシステムの維持強化にも、引き続き取り 組んでまいります。
そして今、レンゴーグループは、板紙、段ボール、紙器、 軟包装、重包装、海外の 6 つのコア事業を中心に、商品 企画からデザイン、包装システム、物流改善まで、パッ ケージングに関する総合的なソリューションを提案する 企業グループ、「ゼネラル・パッケージング・インダスト リー=GPIレンゴー」として、国内外でその結束を強め ています。
現場にこそ真理がある。パッケージングにまつわる全 ての課題を解決できるのは人間の知恵です。それぞれの 現場を熟知した従業員一人一人が、イノベーションの風を 起こす主役であり、GPIレンゴーの総合力の源です。皆が 生き生きと働き、現場の真理を究めてこそ、パッケージ ングの進化があると確信しています。
これからも、パッケージングの新たな価値の創造はも ちろんのこと、グローバルな企業市民として、より良い 社会、持続可能な社会の実現に向けても積極的に働きか ける存在として、さらなる努力を続けてまいります。
レンゴー
グループ
経営理念
レンゴーグループは、明治 42 年(1909 年)創業者井上貞治郎が日本で初めて段ボー ルを世に送り出して以来、時勢の変遷に対応して最も優れたパッケージング(包装)を 提供することにより、お客様の商品の価値を高め、社会に貢献しつづけてまいりました。 わたしたちは、これからも、あらゆる産業の物流に最適なパッケージング(包装)を 総合的に開発し、ゼネラル・パッケージング・インダストリーとして、たゆみない意識 改革と技術革新を通じてパッケージング(包装)の新たな価値を創造しつづける ために、次の指針に基づいて行動します。
1. 活力ある事業活動を通じて、お客様の満足と信頼を 獲得し、繁栄と夢を実現すること。
2. 高い倫理観を持ち法令遵守を徹底し、常に誠実に 行動すること。
3. 積極的かつ正確な情報開示を通じ、広く社会とのコミュ ニケーションに努めること。
4. 働く者一人一人の価値を尊重し、安全で働きやすい 環境づくりに努め、ゆとりと豊かさを実現すること。 5. 地球環境の保全に主体的に取り組むこと。
6. 良き企業市民として社会に貢献すること。
7. グローバル化に対応し、各国・地域の法令を遵守す るとともに、文化や慣習にも配慮した事業活動を通じ て、当該国・地域の経済社会の発展に貢献すること。
トップメッセージ
1.“Less energy consumption”
=エネルギーの消費はできるだけ少なく。
2.“Less carbon emissions”
=炭素の発生はできるだけ少なく。
3.“High quality products with more value-added”
=より付加価値の高い高品質な製品をつくる。
たゆまぬイノベーションで
包装と社会の新たな価値を
創造してまいります。
代表取締役会長兼社長
この“Less is more.”を象徴するのが、「デルタフルート」 と「RSDP」、そして「新名古屋工場」です。
デルタフルートは、当社オリジナルの全く新しい規 格として昨年上市した、Bフルート(3mm)とEフルー ト(1.5mm)の中間、厚さ2mmの段ボールです。また、 RSDPは、「レンゴー スマート・ディスプレイ・パッケー ジング」の頭文字で、デルタフルートを活用した新形態の
パッケージングのイノベーションをはじめ、
事業活動を通じた社会的課題の解決に
取り組みます
いかに素晴らしい商品も、パッケージがなければその価 値はお客様に届きません。物の動きには、必ずパッケージ 段ボールケースです。いずれも、段ボールの新たなイノ ベーションとして消費の多様化と高度化、環境意識の高ま りなど、刻々と変化するニーズに対応し、地球環境への負 荷をより低減するとともに、軽量化と高機能化を両立させ た段ボールです。特に、RSDPは流通革命ともいえる画期 的な段ボールケースで、レンゴーの考える“more value” を体現しています。
一方、新名古屋工場は、老朽化と周辺地域の市街化が進 んだ名古屋工場の移転先として、2014年1月、愛知県春 日井市に開業しました。わが国段ボールのイノベーション をリードし続けたパイオニアとしての自負を込め、新工場 には最先端の技術のかずかずと、地球環境保護のためのさ まざまな工夫が詰まっています。リニア中央新幹線建設に より成長が期待される中部経済を、パッケージングでしっ かり支えるとともに、日本経済再生に向けた成長戦略の先 駆けたる投資という観点からも、価値ある貢献ができたと 自負しています。
が必要であり、守られ、装い、運ばれてこそ、中身となる 商品はより一層の輝きを放ち、その価値を世の中に届ける ことができるのです。
最近、CSV(Creating Shared Value=事業活動を通 じた社会的課題の解決)という言葉が注目されています が、段ボールをはじめとするパッケージングのイノベー ションは、それ自身がまさに社会への貢献であり、社会的 課題の解決に直結しています。
2014年5月、当社グループ会社Rengo Packaging, Inc.が、米国ハワイ州で唯一となる段ボール工場を開設し ました。リゾート地のイメージが強いハワイですが、TPP (環太平洋経済連携協定)により環太平洋が注目される中、
実は経済面でも成長が期待されています。しかし、包むべ きものがあっても、それを包む段ボールは米国本土から何 日もかけて運んでいました。新工場の完成は、まさにハワ イで生まれた価値を世界に届ける体制が整ったことを意味 します。もちろんこの新工場も“Less is more.”がコンセ プトであることはいうまでもありません。
国内でも、福島県南相馬市で段ボールの材料となる原紙 を製造するグループ会社丸三製紙(株)が、来年初頭完成 を目指し新たな抄紙機の建設を進めています。東日本大震 災から3年以上が過ぎましたが、復興への道のりはいまだ 半ばといえる状況です。同市の中核企業である同社がこの 地に留まり、着実な投資を行い盤石な基盤を築くことが、 地元での雇用維持と、地域経済の再生につながるものとグ ループを挙げてバックアップしています。
また、少子化が進み労働力人口が減少していく中で、 全ての女性が持てる可能性を開花させ活躍できる社会を 創ることは、わが国喫緊の課題の一つです。当社は、性別 にかかわらず、全ての従業員がやりがいを感じながら生き 生きと働けるよう、2014年4月、新たに「女性活躍推進 室」を設けました。女性たちが自らの力をいかんなく発揮 し活躍できるよう、育成方針の明確化や環境づくりの強化 とともに、ワーク・ライフ・バランスの実現も推進してま いります。
The General Packaging Industry
GPI
事業内容レンゴーグループは現在、「板紙」「段ボール」「紙器」「軟包装」「重包装」「海外」の 6つのコア事業を中心に多彩な事業を展開しています。
パッケージングのベストパートナーとして、「環境配慮」と「顧客満足」を念頭に置きイノベーションを積み重ねています。 あらゆる産業のすべての包装ニーズに対して、積極的に働きかける提案型の
企業集団「ゼネラル・パッケージング・インダストリー =GPIレンゴー」を目指して、 人にも環境にも優しく社会が求める総合的なパッケージングサービスを提供していきます。
ゼネラル・パッケージング・インダストリーを目指して
経常利益
売上比率(2013年度連結)
■連結 ■単体
6つのコア事業
事業の概況
トータルパッケージングサービス
板紙事業
古紙を主原料に、段ボール原紙や紙 器用板紙、紙管原紙などさまざまな 板紙を製造しています。生産の効率 化により環境負荷の低減に努め、 軽量原紙など省資源型の製品開発に も取り組んでいます。
軟包装事業
フィルム包装、成形品をはじめ、木材 パルプを原料としたセロファンなど、 商品を美しく包み、やさしく保護す る各種の軟包装を提供しています。 フィルムの薄物化などの環境に配慮し た製品の開発にも取り組んでいます。
段ボール事業
一般的な段ボールからさまざまな機 能を有する段ボールまで、用途に応 じた幅広い製品を提供しています。 Cフルートやデルタフルートなど、 より環境負荷の低い製品の開発・ 普及も積極的に推進しています。
重包装事業
ポリエチレン重袋、コンテナバッグや クラフト紙袋などの物流を支える重包 装容器を提供しています。
環境適合型製品の開発にも注力してい ます。
紙器事業
商品の魅力を伝え、訴求力を高める多 彩な紙製パッケージを開発・提案して います。企画・グラフィックデザイン から製造までトータルにサポートし、 省資源など環境に配慮した製品開発に も取り組んでいます。
海外事業
海外でもパッケージング・ソリュー ションのネットワークを拡 げています。 国内外に広がる生産ネットワークで、 それぞれの地域のお客様のニーズに お応えし、パッケージに関わる総合 的なサービスを提供しています。
お
客
様
商
品
消
費
者
企画・提案(商品企画/コストダウン/包装設計/販売促進/ユニバーサルデザイン)
・POP 広告
店頭販促 軟包装
・フィルム包装 ・ラベル ・シュリンクラベル
・セロファン ・コートフィルム
・一般紙器 ・ギフトパッケージ ・マルチパック ・マイクロフルート
紙器
・白板紙
・機能性段ボール ・美粧段ボール
段ボール箱
・段ボール原紙 ・加工紙 ・テープ
・物流システム ・段ボールパレット
物流
重包装
・ポリエチレン重袋 ・クラフト紙袋 ・フレキシブル
コンテナバッグ 各種包装システム、包装機械
40,000
30,000
20,000
10,000
0 (百万円)
31,385 31,189
24,592 24,236 15,354 22,180 20,400
15,453 13,320
5,315
2009 2010 2011 2012 2013 (年度)
71.2% 板紙・紙加工関連事業 海外関連事業 4.7%
その他の事業 6.4%
軟包装関連事業 11.6% 重包装関連事業 6.1%
売上高
従業員数
■連結 ■単体
■連結 ■単体
※ 従業員は就業人員です 600,000
400,000
200,000
0
15,000 12,000 9,000 6,000 3,000 0 (百万円)
(人) 457,386
11,182
474,878
12,267
492,628
12,961
502,625
13,082
523,141
13,095 280,342
3,570
286,667
3,568
288,775
3,638
281,176
3,676
284,062
3,697 2009 2010 2011 2012 2013 (年度)
デルタフルートとは
デルタにこめた意味
段ボールは、2 枚の原紙(ライナ)と、それに挟まれた 波形の原紙(中しん)で構成され、段ボールの厚みに応じ
て、Aフルート、Cフルート、Bフルートなどと呼ばれ
ます。デルタフルートの厚さは 2 mm。缶飲料などの外 装箱として使われる厚さ 3 mmのBフルートと、贈答箱や 内装箱などに使われる厚さ1.5mmのEフルートの中間の 厚みで、レンゴーオリジナルの全く新しい規格です。デル タフルートは外装箱としても内装箱としても使用できる の で、 段 ボ ー ル の 軽 量
化、 高 機 能 化 を 図 る こ とができます。
デルタはギリシャ文字で「D」を表します。A、C、Bに
次ぎ、4番目に薄いフルートを表す「D」を意味するととも
に、「微小な」「小さな」という意味も込められており「薄い」
というデルタフルートの特徴を明確に打ち出しています。 単にDフルートと言わずに、デルタフルートと呼ぶのに は、意味があります。レンゴーが日本で初めて段ボールを 世に送り出してから105年、常に段ボールのイノベーショ ンをリードしてきました。そのレンゴーの独創性への自負 を込め、これまでの段ボールとの違いを鮮明に打ち出すた めに、あえて「デルタ」と命名しました。
“Less is more.”少ない資源で大きな価値を生む段ボー ルの新たなイノベーション、それが「デルタフルート」 です。
「軽薄炭少®」は、レンゴーの環境への取り組みのキーワードです。
軽くても強く、薄くても丈夫、CO2排出量も少ないパッケージづくりに、
製品と生産の両面から向き合ってきました。 レンゴーの環境への取り組みはさらに進化し、 少ない資源で大きな価値を生む“Less is more.”へ。
パッケージング業界の進化を牽引する レンゴーのコンセプトを端的に表現したものです。 “Less is more.”を製品と生産の両面で体現した
「デルタフルート」と「レンゴーの工場が目指すもの」を紹介します。
環境経営のキーワードは、
「軽薄炭少
®
」
から
“Less is more.”
へ進化
特集
デルタフルートだからできること
レンゴーは「デルタフルート」を誕生させました。段ボールの未来を切り開くイノベーションに大きな期待がかかります。 デルタフルートが世の中にもたらす価値とは一体、何なのでしょうか。
特集
1
フルート 厚さ(mm) 段山数/30㎝
Bフルート 3 50±2
デルタフルート 2 60±2
Eフルート 1.5 80以上
● Bフルートより中しん使用量を約8%削減
● Bフルートより厚さを約25%削減
● Eフルートより圧縮強度が約35%向上
デルタフルート の特徴
Aフルート(5mm) Cフルート(4mm) Bフルート(3mm)
(2mm) Eフルート(1.5mm)
デルタフルートの規格
段山
フルート(段)
ライナ
V O I C E
8
中しん使用量
%減
%減
厚み
25
“Less is more.”を象徴するデルタ フルートの段の形状の開発を手がけ ました。形状の開発を進めるに あたり一番難しかったのは、ど のように価値を打ち出し、それを どのように具現化していくか、ということです。 そこで目標としたのが、厚さ約3mmのBフルートと比較 して箱強度の低下を抑えつつ、少ない原紙使用量の段ボー ルをつくるという点です。すなわち段ボール原紙の使用 量の削減と箱強度の維持を両立させることです。
ポイントは中しんの波の形状です。この波の形状により 中しんの使用量は、大きく変化します。例えば、単位長さ あたりの山の数(段山数)を減らしていけば、中しんの使用 量は少なくなりますが、箱強度の低い段ボールになってし まいます。逆に段山数を増やすと、箱強度が高くなります が、中しんの使用量が増えて省資源ではなくなります。
このバランスを追求するため、中しんの波の形状を何 パターンも考案し、コンピューターでシミュレーションを
設備の調整で試行錯誤
多くのお客様に
使ってほしい
デルタフルートをどの地域にも供給できる体制を整える ことが私の役割であると考えています。
デルタフルートを全国に供給するには既存の工場に新た な設備を追加する必要がありました。そこで約1年かけて 全国の工場を回り、設備の導入を進めてきました。段ボー ル工場にとって、デルタフルートの2mmという薄さは未 知の領域だったため、製造するためのさまざまな設定条 デルタフルートのメリットを
お客様にどのように提供できるのかを常に 考えながら、提案を行っています。
特に反響が大きいのが、保管スペースを有効活用できる 点です。Bフルートに比べて厚さが25%薄いので、同じス ペースに1.3倍の枚数を保管できます。また、トラックに たくさん積めることにもなりますので、物流の効率も
向上し、配送時のCO2排出量の削減にもつながります。
薄
く
て
も
強
い
新
し
い
段
ボ
ー
ル
を
目
指
し
ま
し
た
。
パ
ッ
ケ
ー
ジ
開
発
部
開
発
セ
ン
タ
ー
課
長
代
理
梶
塚
孝
士
省
資
源
・
軽
量
化
の
段
ボ
ー
ル
を
ご
提
供
し
ま
す
。
開
発
営
業
部
開
発
営
業
課
主
任
小
松
大
介
繰り返しました。波の角度や円弧の大きさなどあらゆる 数値を試しました。ま た、実際に試作品をつくり、さま ざま観点から検証しました。
こうして生まれたデルタフルート。中しんの使用量を、 Bフルートに比べて約8%削減することができました。 これは E フルートよりも少ない使用量です。中しんの使
用量を削減したことによりCO2排出量もBフルートより
約3%減少しました。また、Bフルートよりシートの平
面圧縮強度が高く平滑であるため、きれいな印刷ができる ようになりました。
省資源と強さ、さらに印刷適性までも 兼ね備えた価値のある段ボールを開発で きたと自負しています。
省資源と強さの
バランスがカギ
件を現場で探りながら決めていきまし た。工場ごとに設備が少しずつ異なるの で、ある工場での設定条件をそのまま別 の工場で採用しても同じ結果にはなりま せん。現場と一丸となって試行錯誤を繰 り返した甲斐あって、全国26の拠点で生 産できるようになりました。
デルタフルートは、Bフルートに比
べて、段の間隔が狭いため折り曲げ精度が向上し、 きれいに成形することができます。そのため、これまで難し かった複雑な形状の組み箱や小さな箱の成形なども実現でき るようになりました。
こうしてできたデルタフルートは、従来ご使用いただい ていたものより厚みが薄いため、お客様の包装ライン適性 を確認するために直接工場にも伺い、場合によっては設備 の微調整をお願いしました。また、包装機械のメーカー様 にも足を運び事前に包装ラインの調整箇所の確認なども 行いました。色々と苦労もありましたが、デルタフルート が世の中に拡がっていくことが実感できてうれしいですね。 配送時の効果以外にも、Bフルート、Eフルートよりも紙
の使用量を減らせることが環境負荷の低減につながるとい
う面でも評価をいただいています。デルタフルートをご 採用いただくことで、環境への取り組みをお客様が消費 者の皆様にアピールすることができる点も大きなメリッ トです。
また、デルタフルートは中間箱の材料としても期待でき ます。中間箱にデルタフルートを使用することで強度を持 たせ、外装箱の「材質を下げる」または「廃止する」と いったことも可能になってきます。環境負荷の低減はもち ろん、コスト削減効果にもつながります。さらに、箱にき れいな印刷ができるため、そのまま店頭に並べて販促力を 高める役割を持たせることもできます。
環境負荷低減への取り組みがスタンダードになっている 現在、デルタフルートが世の中に拡がる意義は非常に大き いと考えています。今までレンゴーとお付き合いのなかっ たお客様にも、ぜひ手に取ってその良さを実感いただきた いと思っています。
特集
現在力を入れている麺用ソースの中間箱として、デルタフルートを採用しました。 デルタフルートの箱は、色鮮やかな印刷ができるうえ、箱をきれいに開封することができるため、 店頭で消費者の方の目にとまる陳列が可能になったと考えています。従来の中間箱(紙器箱)は、 デザイン性はよいものの、強度が足りず大量陳列が難しいといった問題がありました。また、大量 のロットで注文する必要があり、余分な箱の在庫を抱えるリスクや、倉庫の保 管スペース、コスト面なども課題でした。
デルタフルートでこれらの課題をクリアできたことが採用の決め手です。今後は 環境に配慮した段ボールを使っていることを、消費者の皆様に積極的にアピールする ことも検討したいと考えています。
ヤマモリ株式会社 マーケティング本部 家庭用事業部長
土井 雅信 様
店頭での陳列時の効果に期待
全
国
の
拠
点
で
高
機
能
の
段
ボ
ー
ル
を
生
産
し
ま
す
。
生
産
部
生
産
管
理
課
西
井
隆
V O I C E
バイオマス発電で
廃棄物や CO
2排出量を削減
少ない資源で大きな価値を生む
“Less is more.”
太陽光発電設備とならび、大規模な環境配慮設備として 導入しているのが、バイオマスボイラです。バイオマスは 生物を由来とする再生可能な資源であり、環境負荷が少な い燃料として注目されています。レンゴーでは早くからバ イオマスに着目し、地球温暖化対策やエネルギーの多様化 の一環としてバイオマス燃料の活用に取り組んできました。
製紙工場では、板紙を生産する工程で発生する微細な繊 維を含む汚泥(製紙スラッジ)などをバイオマス燃料として 利用し、発生した蒸気を板紙の乾燥工程で活用しています。 また、近隣の自社工場で発生する木くずや汚泥などもバイオ マス燃料として受け入れています。この取り組みは、限られ た資源の有効活用はもちろん、廃棄物の最終処分量の低減 にもつながっています。
現在、八潮工場、尼崎工場、金津工場、利根川事業所の 全国4つの製紙工場でバイオマス燃料を利用できるボイラ を稼働しています。また、八潮工場では木材チップを主燃 料とした「チップボイラ発電設備」の新設を進めており、
この設備の導入により年間6.5万トンのCO2排出量の削
減を見込んでいます。
段ボールは、古紙を主原料とする循環型で100%再生 可能な環境負荷の低い包装材です。この段ボールを発祥と するレンゴーは常に「人に、環境に優しいモノづくり」を 生産活動の基本としてきました。
新京都事業所から始まったレンゴーの環境配慮型工場 は、常に包装業界の最先端の技術を投入し、効率的な生産 を追求してきました。そして、これからの環境配慮型工 場の中核となるのが、極限までロスの少ない生産を目指 し、無駄に資源を使わず、省エネルギー化を進めていくと いうことです。
2014年に新たに開業した新名古屋工場には、太陽光発電 設備の導入をはじめとして、全灯LED化など環境への配慮 はもちろんのこと、段ボール工場初のラック式免震自動製品 倉庫を導入し、効率的な在庫管理と物流作業の安全性向上 を図るなど、多くの最先端技術と地球環境保護のためのさま ざまな工夫が詰まっています。
レンゴーの工場に共通するコンセプト。それはエネル
ギー消費とCO2排出量を少なく、最新鋭設備で品質と生
産性を限りなく向上させ、従業員の作業環境も改善する、 ということです。“Less is more.”を体現した工場の姿 は、これからも広がっていきます。
太陽光発電で CO
2排出量の削減と
作業環境改善を実現
レンゴー105年の歴史のなかで、節目となった工場が あります。それは、2008年にリニューアルした新京都事 業所です。レンゴーとして初めて大規模な太陽光発電設備 を導入し、環境配慮型工場の先駆けとなりました。そ の後、2010年に開業した福島矢吹工場には、レンゴー初 となるメガソーラー発電設備を導入。福島矢吹工場はレン ゴーの環境への取り組みのキーワードである「軽薄炭
少®」を象徴した工場として、当時国内屈指の規模を誇る
約9,000枚もの太陽光パネルを設置し、昼間の工場使用 電力のすべてを太陽光発電でまかなっています。太陽光発 電はこれまでに全国8つの工場に導入し、その発電量は年 間367万kWhにも上ります。
また、太陽光パネルの設置は、CO2排出量の削減以外
新京都事業所 福島矢吹工場
新名古屋工場は“Less is more.”を具現化した姿
2014年1月に開業した新名古屋工場には、これまでに培った環境配慮型工場のノウハ ウや、生産設備など最先端の技術を投入しました。収納パレット数約 4,000 パレットの 日本最大級のラック式免震自動製品倉庫をレンゴーとして初めて導入したことが、最も 大きな特徴です。工場内の自動化と見える化が一段と進んだため、設備の稼働の向上に 大いに力を発揮しています。また、ロスを減らすことによって、無駄な材料消費やエネル ギー消費を削減でき、省エネ・省資源化につながっています。
新名古屋工場は、少ない環境負荷で、より付加価値の高い段ボールを効率的に生産する という、まさに“Less is more.”を具現化した姿といえます。
研究・技術開発部門パッケージング技術開発本部長 兼 知的財産部担当
常務執行役員
米田 利博
特集
2
レンゴーの工場が目指すもの
レンゴーは、数多くの環境配慮型工場を建設してきました。これまでの工場に込められた思いとは、
そして、これからの工場が追い求めるものとは、何なのでしょうか。
にもプラスの効果をもたらしました。それは作業環境の改 善です。太陽光パネルは工場の緑地や屋上に設置しています が、屋上に水平に設置したことで、二重屋根の状態となり屋 根の温度上昇を抑えられます。それにより、工場内の気温上 昇が抑制され、夏場の暑さの改善につながったのです。
CO2排出量の少ないパッケージづくりはもちろんのこ
と、作業環境にも十分に配慮するといった精神は、その 後開業した新仙台工場、新名古屋工場にも引き継がれて います。
367
太陽光年間発電量
万kWh/年
LED化率
100
%
年間CO
2排出削減量
6.5
万トン
太陽光発電の推移
2007
2010
2013
0 100 200 300 400 (万kWh) 42
190
367
■総発電量
(年度)
保 証
利根川事業所のバイオマス焼却設備
社会の信用と信頼に足る企業であるために、迅速かつ正 確な情報開示に努め、健全で透明性の高い経営を目指し ています。「真理は現場にある」という基本理念のもと、 権限の委譲、意思決定の迅速化を図りながら、現在の制度 をより一層強化することで、コーポレート・ガバナンスをさ らに充実させていきたいと考えています。
経営理念において「高い倫理観を持ち法令遵守を徹底 し、常に誠実に行動すること」という指針を掲げています。 コンプライアンスとは単に法令の文言を遵守することに とどまらず、法令の背後にある法の趣旨にもかなうこと、 社会の期待や要請に応えることととらえ、公正で誠実 な経営の実践に努めています。
当社は会社法に基づく内部統制の整備の基本方針を策定 し、2006年5月の取締役会で決議しました。2008年4月 には、金融商品取引法における内部統制制度に対応するた め、日常業務から独立した部門である監査部を新設し、 同部内部統制監査グループによるモニタリングによって、 全社的な内部統制、重要な業務プロセスに係る内部統制の 整備、運用状況の評価・改善を行っています。
2013年度においても、当社および当社の連結会社43 社を評価範囲として全社的な内部統制を、またこれらのう ち当社を含む重要な事業会社6社を選定して業務プロセス に係る内部統制を評価した結果、2013年度末時点におい て当社の財務報告に係る内部統制は有効であると判断しま した。
毎年中国子会社7社の経営責任者を集め経営会議を実施 しており、2013年度は8月に開催しました。
2010 年よりコンプライアンスについても経営会議の 議題に組み入れ、当社法務部より当社のコンプライアン ス・CSRの取り組み方針について講義するなど、当社グ ループ方針の海外子会社への浸透、コンプライアンス意識 向上に努めています。
全従業員に階層別のコンプライアンス教育を実施してい ます。
新入社員には、集合研修でコンプライアンスの重要性 について、意識の向上と行動の変化を教育するとともに、 管理職昇進者には、職場でのコンプライアンスの徹底に ついて管理職研修で教育し、意識改革を図っています。
特に、独占禁止法については、グループ内の役員・管理 職・営業担当の従業員を中心に研修会を開催し、独占禁止 法遵守の再徹底を図りました。なお2013年度は、研修会 を9回開催し、延べ674名が出席しました。
さらに全従業員を対象とした取り組みとして、グループ 内のイントラネット上にコンプライアンスに関する専用 ページ“コンプライアンスの部屋”を開設し、各種の関連 法 令、 業 務 上 の 不 正 行 為 や 腐 敗 防 止 な ど、 分野ごと にコンプライアンスに関するさまざまな事項を、クイズ、 時事的な用語解説、対話形式による解説などのコーナーを 設けて掲載し、従業員へ発信しています。
取締役会のほか、原則として月1回以上、経営幹部会や社 内役員会、部門連絡会などを開催し、重要な情報の共有化を 図っています。2007年4月には、取締役会の一層の活性化 を図り、経営における意思決定の迅速化と業務執行に対する 監督機能の強化を目指し、執行役員制度を導入しました。
また当社では、監査役制度を採用しており、監査役に よる取締役の職務執行に対する監査や、子会社の監査役と 連携するなど連結経営に対応した監査体制の整備に努めて います。
法令遵守体制の維持に関しては、従来、倫理委員会で取 り組んできましたが、2012年6月の公正取引委員会の立 入検査を受け、2012年7月に独立した常設の組織として 「コンプライアンス推進室」を新設し、コンプライアンス
体制の強化と再構築を進めています。
また、当社各事業部門、各事業所にコンプライアンス推 進活動の実行・責任を担う「コンプライアンス推進責任 者」を任命し、体制の強化を図っています。さらに、グルー プ会社においてもコンプライアンス推進室の新設、コン プライアンス推進責任者の任命を行っています。
なお、当社は 2014 年 6 月 19 日に、公正取引委員会 から排除措置命令および課徴金納付命令を受けました が、事実関係ならびに法律的な論点にきわめて大きな疑 義があり、到底承服できるものではないことから、独占 禁止法の規定に基づき、同委員会等に対し、審判請求等 を行っております。
当社では、法令違反行為などを未然に防ぐため、直属の上 司を通じた通常の業務報告ルートとは別に、従業員がコンプ ライアンスに関する事項を連絡、相談することができる相談 窓口(企業倫理ヘルプライン)を設け、電話や電子メールなど による相談を受け付けています。また社内だけでなく、社外 にも相談窓口を設置し、より活用しやすい環境を整えました。
通報者のプライバシーを厳守するとともに、不利益な取扱 いを受けることのないよう、適正に対応しています。
内部統制
海外子会社での取り組み
コンプライアンス教育
基本的な考え方
基本的な考え方
取り組みについて
コンプライアンス推進体制
内部通報制度
独占禁止法についての研修会 コーポレート・ガバナンス体制図 (2014年6月27日現在)
グループ経営会議
CSR委員会
執行役員
株主総会
内部監査部門 監査役室
会計監査人
経営幹部会
(重要案件の審議等)
監査役会 監査役5名
(うち社外監査役3 名)
代表取締役 取締役会
取締役15名
(うち社外取締役1名)
本社部門・各事業部門・グループ各社
社会の信用と信頼を得られる企業であるために、コーポレート・ガバナンス体制と内部統制を整備し 意思決定の迅速化と業務執行に対する監督機能の強化を図っています。
法令遵守にとどまらず、法の趣旨にかない、社会の期待や要請に応えられる企業を目指し グループをあげてコンプライアンスの意識浸透と徹底に取り組んでいます。
コーポレート・ガバナンス
コンプライアンス
選任/解任
選任/解任 報告
選任/解任 報告
報告 報告
報告
報告 監査
方針提示 報告 選定/解職
監督
連携
重要案件の 付議・報告 指示監督
計画具申
報告等 方針提示計画等承認 監査
監査
監査
倫
理
委
員
会
広
報
委
員
会
C
S(
顧
客
満
足
)委
員
会
安
全
衛
生
委
員
会
環
境
委
員
会
委 員 長 : 環境管掌役員 メンバー: 関連組織の部門長
取締役会 社長 CSR 委員会
環境経営を推進するために、全社を統括する「環境委員 会」と事業所・工場に「事業所環境委員会」を設け、常に 現状を見据えた計画を実行する体制を整えています。
「環境委員会」は、全社での環境経営の強化を図ること を目的とし、環境管掌役員を委員長として、生産部門や関 連部門の担当役員・部門長で構成されています。環境委員 会は年 2 回開催され、環境目標の達成状況や法の遵守状 況を確認し、環境に関する全社的な方向性や目標、計画 などを審議し決定して、CSR委員会に報告しています。 また、ここでの決定事項をもとに「事業所環境委員会」に おいて具体的に協議され、周辺地域に根ざした環境保全活 動へと展開しています。
環境経営推進体制
環境推進体制レンゴーグループ環境憲章
事業活動にともなう環境負荷の低減は、企業として最優 先で取り組むべき経営課題の一つであると位置づけ、環境 に関する経営方針として、1999年に「レンゴー株式会社 環境憲章」を制定しました。さらに、創業100周年を迎
レンゴーグループ環境憲章
えた2009年には、レンゴーグループの新たな100年に 向けた環境に関する長期経営方針として「レンゴーグルー プ環境憲章」に改定しました。
レンゴーグループは、地球環境に配慮した経営を実践することが、企業の持続的発展に不可欠であるとの認識 に立ち、グループあげて環境保全活動に継続的に取り組む。
環 境に関わる法 規・条 例・協定を遵守することはもと より、環 境への負 荷を更に低 減するための環 境 保 全 活 動についても積極的に取り組む。
❶ 環境法令の遵守
省エネや、新エネルギーを活用するグリーンニューディール を推進し、2050年までに二酸化炭素の排出量を1990 年度実績の半減を目指す。
❷ 地球温暖化対策の推進
古紙利用のための先進技術に取組み、リサイクルの促進と 更なる古紙資源の有効利用に努め、循環型社会形成に貢献 する。
❸ 資源の有効利用の推進
廃棄物の発生を抑制し、再利用、再資源化により最終処 分量の低減に努める。
❹ 廃棄物の発生抑制と有効利用の推進
パッケージ ング・ソリューション・カンパニーとして、 環 境 負 荷 の小さい 製 品の 研 究・開 発に努め、環 境に 配 慮した製品を供給する。
❺ 環境負荷の小さい製品の研究・開発と供給
海外事業活動においては、当該国の環境規制を遵守し、 地域の状況に応じた適切な環境保全に努める。
❼ 環境に配慮した海外事業活動の推進
環境意識の向上を目的とした広報、啓発を行うとともに、 地域や社会の環境保全活動への参加・協力も積極的に 行う。
❽ 広報、啓発、社会活動の促進 基本理念
基本方針
2009年4月12日制定
: バー:
ACTION PLAN CHECK DO
メン
地球環境や地域環境に配慮して事業活動を営むことは、企業の重要な経営課題の一つです。 マネジメント体制を整備し、改善すべき事項については速やかに対策を講じています。
環境マネジメント
地球環境のために
レンゴーでは大気・水域への環境負荷排出などについ て、法律の規制より厳しい自主管理値を設定し、管理し ています。年 2 回実施している環境関連法の自己チェッ クでは、潜在的な環境リスクを洗い出し、法令違反の未 然防止に努めています。
2013年度は騒音・振動、浄化槽の法定点検漏れなど7 件の違反がありました。設備の管理方法見直しなどの是正 対策を行い、再発防止に努めています。
すべての従業員が生活のあらゆる場面で環境問題をより 身近にとらえることができるよう、環境教育や啓発活動を セミナーやグループ報を通じて行っています。
2013年度は新入社員を対象とした環境教育、事業所・ 工場の実務担当者を対象とした廃棄物処理法に関する教育 や、全従業員を対象と
したISO14001内部監 査員養成講座を開催 しました。
2013年度に寄せられた苦情は騒音・振動、臭気など計 13件でした。苦情原因を特定し、設備的な対策とともに 運用の見直しなどを行いました。苦情をお寄せ下さった方 には原因と対策方法を説明し、了解を得るように努めてい ます。今後も苦情がないように未然に防止すると同時に、 近隣の方々との密接なコミュニケーションを継続していき ます。
環境法令の遵守状況など
環境教育の実施
新入社員への環境教育 教育実績(2013年度)
講座 受講人数
新 入 社 員への環 境 教 育 48名 廃 棄 物 処 理 法セミナー 17名
内部監査員養成講座 45名
環境経営を効果的に推進するために、2001年から国際規 格であるISO14001の環境マネジメントシステムを導入し、 2006年にはすべての生産拠点で認証を取得しました。ま た、事業所・工場では環境マネジメントシステムが適切に運 用されていることを確認するため、内部監査を年1回以上、 定期的に実施しています。2013年度の内部監査では、改善 指摘事項は全社で58件あり、既に全件の是正処置を終えて います。また、審査機関による外部審査では、不適合や改善 指摘事項はありませんでした。
事業所・工場の環境データを効率的に把握し、情報を共 有する環境情報管理システム「エコループ」を2010年か ら全社で運用しています。「エコループ」では事業活動に
よるエネルギー使用量やCO2排出量、廃棄物発生量などの
環境データを一元管理しています。環境情報を「見える化」 することで従業員一人ひとりの環境意識の向上を目指して います。
環境マネジメントシステム
環境情報管理システム「エコループ」
▲環境法令の遵守状況
▲環境に関する苦情件数
日常点検などによりさまざまなリスクを未然に防ぐ対策 を講じるとともに、油や薬品の漏えいなどの環境事故発生 を想定し、適切な対応ができるよう事業所・工場で訓練を 年 1 回以上実施しています。訓練実施後は、手順に問題 がないかを検証し、問題があれば手順の見直しを行って います。なお、2013年度の環境事故は0件でした。
消防訓練の様子
(件) 環境に関する法令遵守および苦情の状況(2013年度)
項目 大気 水質 廃棄物 騒音・振動 臭気 その他 合計
法 令 違
反 件 数 0 0 0 6 0 1 7 苦情
件数 0 0 0 9 3 1 13
▲環境事故対策
環境委員会
事業所環境委員会
環境に関する方向性の決定・ 結果の検討および見直し
○環境憲章に関する検討・提言 ○環境保全活動体制に関する審議・決定 ○全社環境目標や重点施策に関する審議・決定 ○法規制対応事項に関する決定
○その他の事項に関する検討
環境保全計画の実行、見直し
○年度目標、計画の作成 ○計画実行の推進 ○実行結果の検証、 見直し
委 員 長 : 事業所長・工場長 メンバー: 各部門長他
環境に配慮した資材の調達に努めるとともに、生産活動 による環境負荷を積極的に低減する。
※各種類の値は四捨五入しているため収支が合わない場合があります。
使
い
終
わ
っ
た
段
ボ
ー
ル
の
流
れ
新しい段ボールの流れ
■段ボール・紙器工場 ■製紙工場 ■セロファン工場
(万t)
198
68
合計1,280
1,500
1,000
500 300
200
100
(t)
0
1,106
75 99 0
合計266
2,000
1,000
0 (万m3)
206
2,267
71 3,000
15,000
10,000
5,000 20,000
合計2,544 合計16,086
(TJ)
0 2,130 13,668 287 0.5
(万m3)
206
2,046 2,500
1,500 1,000 2,000
500
0
合計2,270
200 400 600 800(t)
0
3 1
合計789
1,000
800
600
400
200 (千t-CO2)
0
690
105
合計808
(t) 5,000
3,000 4,000
2,000 1,000
2,892
946 517
0
合計4,355
300
200
100 (t)
0
合計300
84
216 785
14 ■段ボール・紙器工場 ■製紙工場 ■セロファン工場
18 「エコチャレンジ020」の実績と目標
地球環境のために
環境マネジメント
「環境憲章の基本方針」に基づき、具体的なターゲットを 定めたエコアクションプラン「エコチャレンジ020」を 策定しています。
「エコチャレンジ020」では、2020年度を中期目標の 達成年度として定め、地球温暖化対策、資源の有効利用、 廃棄物の削減、環境配慮型製品の研究・開発と供給、グリー
エコアクションプラン「エコチャレンジ020」
生産活動におけるマテリアルバランス(2013年度)
テーマ 項 目 2013年度 目標
目標 実績 評価 関連ページ 2014年度 2020年度
地球温暖化対策
生産部門のCO2排出量※1
(1990年度比) 30%削減 24.9% × P19 26%削減 32%削減
物流部門の CO2排出原単位※2
(2007年度比) 7%削減 4.0% × P20 8%削減 削減推進 資源の有効利用 古紙利用率 97%以上 98.0% ○ P21 97%以上 97%以上
廃棄物の削減 再資源化率 97%以上 97.8% ○ P22 97%以上 98%以上 最終処分量※3 4,500t以下 4,355t ○ P22 4,250t以下 4,000t以下
環境配慮型製品の 研究・開発と供給
段ボールケースの 平均坪量
(2004年度比) 7%削減 8.0% ○ P25 8%削減
軽量化推進 回収率維持
グリーン調達と 化学物質の管理
VOC排出量
(2000年度比) 45%削減 45.4% ○ P23 41%削減
化学物質の 管理の推進 PRTR対象物質
排出量・移動量
(2002年度比) 6%削減 10.4% ○ P23 9%削減
段ボールは、大切な商品をやさしく
包みます。 店舗・工場から出る段ボールは専門業者を通じ、一般家庭からの段ボールは自 治体などを通じて収集されます。
使用済みの段ボール古紙から、段ボー ル原紙(板紙)をつくります。
レンゴー 製紙工場 一般家庭・店舗や工場から
段ボール原紙(板紙)
段ボール原紙(板紙)から段ボールを つくります。
ン調達と化学物質の管理という5つのテーマを活動の柱と し、事業活動のあらゆる側面から発生する環境負荷の低減に 継続的に取り組んでいます。また、この中期目標の達成に 向け、毎年、年度目標を設定して活動を進めています。
2013年度は6項目において目標を達成しましたが、2項 目は未達成となりました。
C HI PS
C HI PSPOTATO
C H I PS
SUPERMARKET
段ボールは何度も
生まれかわる
段ボールを使う
古紙回収業者が使用済み段ボールを 回収し、大きなブロック状に加工して製 紙工場へ運びます。
古紙を回収する 段ボールをつくる
使用済み段ボールを分別して出す 古紙を使って段ボール原紙をつくる
I N P U T
原料(万t) エネルギー(TJ) 水使用量(万㎥ ) PRTR 取扱量(t)
O U T P U T
段ボール をつくる 時に出る 切れ端
廃棄物最終処分量(t) CO2排出量(千t-CO2) 排水量(万㎥) PRTR排出量・移動量(t) VOC排出量(t)
保 証
保 証
保 証
※ 1 CO2排出量 :
※2 CO2排出原単位 :
※3 最終処分量 :
※ 各種類の値は四捨五入しているため合計が合わない場合があります。
場外排出量から再資源化量を引いた値 CO2排出量を売上高で除した値
対象は化石エネルギー起源CO2。使用係数は日本経済団体連合会「低炭素社会実行計画」の係数を使用。
2011年度以降の電力の係数は震災影響分を除くため2010年度の係数(発電端)を使用。 : 第三者保証を受けたことを示すマークです。
保 証
(千t) 1,200
800 1,000
200 400 600
0
(年度) 1990 2010 2011 2012 2013
794 1,075
800 776 808
地球温暖化を抑制するために、温室効果ガスであるCO2排出量の削減は重要課題です。
そのため生産部門はもちろんのこと、物流部門や非生産部門でも省エネルギー活動を進めています。
地球温暖化対策
地球環境のために
工場では、電力の見える化による省エネルギーを徹底 しています。中央監視装置(CIC)により、ボイラやコンプ レッサなどの設備の稼働状況を把握することで電力や蒸気、 圧縮空気を無駄なく利用しエネルギー効率の良い生産を 行っています。さらに、生産時に使用する燃料を重油に比 べてCO2排出量の少ない都市ガスやバイオマス燃料など
のクリーンエネルギーへ転換しています。2013年度の エネルギー投入量のうち、重油と石炭の比率が14%に対し て、都市ガスと液化天然ガス(LNG)の比率が57%となり ました。
オフィスでは従来から、省エネタイプのエアコンの導入や LED照明への切替、 休憩時間の消灯、パソコンやコピー機の 主電源オフといった省エネルギー活動を進めてきました。東 京・大阪本社においてビル管理会社と協働して全フロアの 照度ダウンや空調の設定温度の調整など、節電・省エネル ギーに努めています。また、グループ会社の従業員やその 家族に対する節電啓発チラシの配布も継続して行い、オフィ ス・家庭での節電意識の定着を図っています。
さらに営業車両にはハイブリッド車の導入を図ったり、
省エネ運転に努めたりするなど、業務車両におけるCO2排
出量の削減も進めています。なお、2013年度末時点でハイ ブリット車の占める割合は全車両の30%になりました。
▲工場での取り組み
非生産部門での取り組み
物流部門ではレンゴーの製品輸送を担うレンゴーロジス ティクス株式会社と連携して、製品輸送時の省エネルギー
に努めています。2013年度はCO2排出原単位を2007
年度比7%削減することを目標としました。2013年度の
CO2排出量は66,063トン、CO2排出原単位は2007年度
比4%の削減となり、目標未達成となりました。引き続き、 製品の軽量化による積載効率の向上、配車や輸送ルートの 適正化、グリーン経営認証登録事業者の利用などの取り 組みを進めていきます。
物流部門での取り組み
物流部門でのCO2排出量と
原単位※指数の推移
ハイブリッド車
30
%導入ハイブリッド営業車両
2013年度の「エコチャレンジ020」では、生産時に発
生する化石エネルギー起源のCO2の総量を1990年度比
30%削減するという目標を設定して活動しました。 2013年度の総排出量は807,804トン、1990年度比
24.9%の削減となり目標未達成となりました。CO2排出量
の増加要因は生産量が増加したことですが、生産効率の向 上により原単位は改善しています。
CO
2排出量の削減実績
CO2排出量の推移
生産拠点の使用エネルギー
CO2排出原単位※指数の推移
※ CO2排出量を生産量で除した値
※ CO2排出量を売上高で除した値
レンゴーでは、サプライチェーン全体での温室効果ガス排 出量を把握するため、自社での燃料の使用による排出量(ス コープ1)および自社が購入した電気や熱の使用にともなう 排出量(スコープ2)に加え、事業活動にともなうその他の間 接的な排出量(スコープ3)の算定を行いました。その結果、 2012年度にサプライチェーン全体で排出した温室効果ガス 排出量は、約183万トンでした。今後も継続して排出量を 把握し管理するとともに、サプライチェーン全体での削減活 動に取り組んでいきます。
サプライチェーン全体の温室効果ガス排出量算定
レンゴーではエネルギーの多様化、資源の有効利用、地 球温暖化防止の観点から太陽光発電やバイオマスボイラ などの再生可能エネルギーを積極的に導入してきました。 2013年度は岡山、新名古屋、鳥栖、松本分工場に新たに 太陽光発電設備を導入し、2013年度末時点での太陽光発 電設備の年間発電量は367万kWh、導入当初の2007年 度の8.7倍となりました。また、製紙工場では工場内で 発生する製紙スラッジ(製紙工程における排出物)や木く ずなどの廃棄物をバイオマス燃料として活用しています。 2013年度は945TJのバイオマスエネルギーを使用しま した。
▲再生可能エネルギーの利用促進
● 太陽光:8工場
●バイオマス/廃棄物:4工場
● 新仙台工場
福島矢吹工場 鳥栖工場
金津工場 松本分工場
尼崎工場 岡山工場
新京都事業所
利根川事業所 八潮工場 新名古屋工場
●
●
スコープ 3 の取り組み
1990年度比
24.9
%削減100
85
80 90 95
2007 2010 2011 2012 2013 ■ 排出量 ● 原単位指数
※CO2排出量を売上高で除した値
80,000
60,000
40,000
20,000 (t)
0
(年度) 100
67,100 63,000 63,600 62,800 66,063
91 91 92
96
120
60 90
30
0
1990 2010 2011 2012 2013 (年度)
● ● ●
100
72
68 67 66
100
68
69 69 68 ●段ボール・紙器工場 ■製紙・セロファン工場
(TJ) 20,000
10,000 15,000
5,000
0
1990 2000 2013 (年度) ■重油/石炭 ■都市ガス ■LNG
■バイオマス/廃棄物 ■購入電力
4%
65% 3% 28%
5%
34% 38% 23%
17,083
6%
43%
14% 14% 23%
16,086 18,168
⇒http://www.rengo.co.jp/environment/report.html 詳細はHPのデータ集をご覧ください。
サプライチェーン全体での温室効果ガス排出量
スコープ3 102万t 56%
スコープ1 66万t 36%
スコープ2 15万t %
合計 1 3万t
● ● ● ●
●
● ●
保 証
エネルギー投入量の推移 保 証
中央監視装置(CIC)
4.0
%削減●